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Scalarが「ScalarDB 3.8」をリリース。複数のマイクロサービスを跨るトランザクションの管理を容易にするScalarDB Cluster機構を提供開始

汎用的なトランザクションマネージャである「ScalarDB」の新バージョン3.8をリリース

株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO兼COO:深津航、代表取締役CEO兼CTO:山田浩之 、以下Scalar)は、汎用的なトランザクションマネージャである「ScalarDB」における新しいバージョン3.8をリリースしました。


「ScalarDB 3.8」は、複数のマイクロサービスを跨るトランザクションの管理を容易にする「ScalarDB Cluster機構」に加え、Spring Dataによるトランザクション管理をサポートします。


これらの機能追加により、さらなるユーザビリティの向上と利用者の増加を目指します。

「ScalarDB 3.8」について

Scalarは、多様なデータベース上で稼働する汎用的なトランザクションマネージャである「ScalarDB」における新しいバージョン3.8をリリース致しました。


これまで「ScalarDB」においては、マイクロサービスでのトランザクション管理を容易に行うためのインターフェースを提供してきました。 しかし、一つのトランザクション内においてマイクロサービス間で複数のインタラクションを行う場合、マイクロサービス側でトランザクションの送信先の管理を行う必要があり、アプリケーション開発者の負担が大きいという課題がありました(*1)。


バージョン3.8において導入された「ScalarDB Cluster」はこの課題を解消し、マイクロサービスにおいてはトランザクションの送信先を管理する必要がなくなり、各サービスはどのサーバと通信しても正しく機能することが保証されるようになりました。 この機能拡張により、「ScalarDB」を用いたマイクロサービスにおけるトランザクション管理がさらに容易になりました。


また、バージョン3.8においては、Spring Framework(*2)におけるデータベース抽象化レイヤであるSpring Data JDBCへのサポート機構が追加され、ScalarDBアプリケーションの開発をSpring Dataインターフェースを用いて行うことが可能となりました。これにより、「ScalarDB」の導入がさらに容易になりました。


今後は、「ScalarDB」のさらなる利用を促進すべく、ScalarDBデータ上での分析クエリ機構や、トランザクションプロトコルの改良による性能向上、既存データベース上で「ScalarDB」が動作するための抽象化機構、さらに広範なデータソースに対するアダプタ等の開発を行う予定です。

*1: アプリケーション側でトランザクションの状態の一部を保持する必要があるため、一つのトランザクション内においては、アプリケーションを構成する各マイクロサービスのサーバ(プロセス)は常に他のサービスの同一のサーバと通信する必要があり、例えば、サーバ間で双方向ストリーミング等の双方向通信を行う、または、スティッキーセッションを用いるなどが必要であった。


*2: 広く利用されているアプリケーションフレームワーク

「ScalarDB」とは

「ScalarDB」は、汎用的なトランザクションマネージャ。コア機能の部分は、Apache License2.0の元で公開されています。


株式会社Scalarについて

代表取締役:深津航(CEO/COO) / 山田浩之(CEO/CTO) 所在地:〒162-0828 東京都新宿区袋町5-1 FARO神楽坂 209号室 設立:2017年12月 事業内容:データベースミドルウェアの研究開発及び提供

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