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株式会社Scalar、58株式会社とAI駆動開発の加速に向け協業を開始 ―ScalarDBとdodoAIを連携させ、要件定義から運用までのシームレスな開発フレームワークを提供

  • 執筆者の写真: Shiori Hamadate
    Shiori Hamadate
  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:深津航、代表取締役 CTO:山田浩之、以下Scalar)は、58株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:村上仁・藤本純平、以下58)と、エンタープライズにおける「AI駆動開発」の課題を解決するため、協業を開始したことをお知らせします。本協業により、Scalarの提供するUniversal HTAPエンジン「ScalarDB」と58の提供するエンタープライズAI駆動開発ソフトウェア「dodoAI」を連携させ、エンタープライズシステムにおける設計から開発、運用までをシームレスに繋ぐ統合開発フレームワークを提供します。


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協業の背景

生成AIの登場により、開発現場ではソフトウェア開発のライフサイクル全体にAIを組み込む「AI駆動開発」が急速に進んでいます。しかし、エンタープライズシステム開発においては、以下の深刻な課題が顕在化しています。


「AI駆動開発」における2つの主要課題

  • 開発プロセス全体の統合不足

    • AIツールを利用しても、要件定義から運用まで、各工程でAIツールを使っても個別最適に留まり、システム全体が統合されない。AIが生成したコードのレビュー効率が悪く、要件・設計・コードの紐付けが不明確で、コンプライアンス要件も満たせない。その結果、プロトタイプは作れても本番品質には届かず、技術的負債が蓄積する。

  • AIの限界とマイクロサービス化がもたらすデータ整合性の複雑化

    • AIが一度に生成できるコード量には限界があるため、大規模システムではマイクロサービス化が必要。しかし、複数サービス間のデータ整合性を保つには、分散トランザクション管理や補償トランザクションが必須となり、実装が極めて複雑化する。現状のAIでは、この複雑な整合性制御を適切に実装することが困難である。


協業によるソリューション

両社の協業により、「AI駆動開発」における2つの主要課題を統合的に解決する開発フレームワークを提供します。


統合開発フレームワークの特徴

  1. dodoAIによる開発プロセス全体の統合

    dodoAIは、要件定義から設計書、ソースコードまでの全てをAIの管理下におくことで、システム開発における生産性向上とシステムライフサイクルの短縮を実現します。

    ・IPAのシステム開発工程をもとにしたドキュメントの統合管理

    ・ナレッジシステム(RAG: Retrieval-Augmented Generation)により、要件、設計、コード、データベーススキーマの完全な紐付けを実現し、変更時の影響範囲を瞬時に特定

    ・コーディングエージェントにより要件定義から開発・テストまでを実行可能

    ・要求・設計・実装を結ぶ双方向のトレーサビリティ機能により、要件定義書から設計書を生成したり、ソースコードから設計書を自動生成することでシステム全体の可視性を向上可能

  2. ScalarDBによるマイクロサービスのデータ整合性の自動担保

    ScalarDBは、マイクロサービスアーキテクチャにおける複雑なデータ整合性の課題を解決します。

    ・異なる種類のデータベースを仮想的に統合し、データベース層を抽象化することで、AIが接続すべきインターフェイスを一つに統一可能

    ・マイクロサービス間のデータ一貫性を保証する分散トランザクション管理機能により、補償トランザクション(Sagaパターン)などの複雑な実装をScalarDBが自動的に処理

    ・データ暗号化、アクセス制御機能により、セキュリティ要件をScalarDBが透過的に管理し、AIが生成するコードにセキュリティ実装の負担を軽減

  3. dodoAIとScalarDBの連携による相乗効果

    dodoAIとScalarDBの連携により、プロセスとデータ基盤の両面から統合的なソリューションを提供します。

    ・dodoAIがScalarDBの機能を理解してコードを生成することで、AIでは実装が困難だった分散トランザクション処理を自動的に組み込み、AIと相性の良いマイクロサービスアーキテクチャを高品質に実現

    ・dodoAI自体がバックエンドにScalarDBを採用することで、要件定義、設計書、コード、データベーススキーマなどをナレッジグラフとして統合管理し、データベース設計からアプリケーション実装までの完全なトレーサビリティを確保

    ・ScalarDBのMCP(Model Context Protocol)との連携により、AIエージェントがデータベーススキーマ情報に直接アクセスし、より正確で整合性の高いコード生成を実現


これらの統合により、AI駆動開発における「個別最適」から「全体最適」への転換を実現し、大規模エンタープライズシステムでの本格的なAI駆動開発を可能にします。


今後の展望

両社は今後、本フレームワークの導入を様々な業界の企業へ向けて推進してまいります。特に、金融、製造、通信といった大規模なシステム開発が求められる領域や、メインフレームのモダナイゼーション、開発基盤の構築など、幅広いエンタープライズのDXを支援していく計画です。

また両社は、AI駆動開発に関する共同研究および実践知の発信にも注力しており、開発現場での適用事例や成果を紹介する「AI駆動開発セミナー」を2025年11月6日に共催いたします。こうした取り組みを通じて、AIを活用したシステム開発の生産性向上と品質確保の両立を目指します。


「AI駆動開発セミナー」

日時:2025年11月6日(木) 16:30〜(16:00受付開始)

場所:Faro青山 B1ギャラリー

〒107-0062 東京都港区 南青山2丁目15-5 FARO青山

東京メトロ銀座線 外苑前駅 徒歩7分

東京メトロ半蔵門線 青山一丁目駅 徒歩8分


【ScalarDBについて】

詳細は以下を参照ください。

ScalarDB (ドキュメントサイト): https://scalardb.scalar-labs.com/docs/latest/


【株式会社Scalarについて】

株式会社Scalarは、「データマネジメントの未来を創る」をミッションとし、東京とサンフランシスコに拠点を持つ、2017年設立の日本発グローバルスタートアップです。複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、トランザクションや分析問合せを実現するUniversal HTAP エンジン「ScalarDB」と、データの真正性の課題を解決するデータ改ざん検知ソフトウエア「ScalarDL」の開発・販売をしています。詳細はウェブサイトをご覧ください。


株式会社Scalarのプレスリリース⼀覧


【dodoAIについて】

詳細は以下を参照ください。


【58株式会社について】

58株式会社は、エンタープライズの生産性を100倍にすることをミッションとしたdodoAIを展開しています。2022年に設立以降、東京・UAE・ベトナムに拠点を持ち、AI x ブロックチェーンの強みを活かして、より便利で安心な社会の実現を目指しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。


※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


<本リリースに関するお問い合わせ>

株式会社Scalar広報担当: press@scalar-labs.com

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