NSW株式会社と株式会社Scalar、メインフレームモダナイゼーションサービスを強化　～共同開発の成果として機能を拡張～

Shiori Hamadate
6月22日
読了時間: 3分

NSW株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長：多田尚二、以下NSW）と株式会社Scalar（本社：東京都新宿区、代表取締役CEO：深津航、代表取締役CTO：山田浩之、以下Scalar）は、2024年6月から提供を開始している「メインフレームモダナイゼーションサービス」の一環として、新機能の提供を本日開始いたしました。

今回の機能強化では、COBOLのデータ定義であるCopy BookをJSONへ変換するプロセスをモジュール化することで、既存のメインフレーム環境とモダンシステム間のデータ連携および移行のさらなる円滑化を実現します。

背景と目的

金融・製造・流通業界を中心に、老朽化したメインフレームのクラウド移行と刷新が急務となっています。特に、COBOLで構築された基幹業務システムとモダンな分散システムとのデータ連携には、高い信頼性と整合性が求められる技術的課題が存在します。

NSWとScalarは、2024年6月から提供している「メインフレームモダナイゼーションサービス」での複数段階の検証を経て、「Copy Book to JSON」の変換処理をモジュール化し、標準化されたデータ変換プロセスを提供する新機能を開発しました。

この機能により、メインフレーム環境の階層型データベースやトランザクション処理システムから、NoSQLやRDBMSへのスムーズな移行が可能になります。Copy BookをJSONに変換することでCOBOLアプリケーション資産を有効活用でき、さらにScalarDBのACIDトランザクション機能によって、NoSQL環境でも高いデータ整合性と安全な運用を実現します。

新機能の特長

データ変換プロセスの標準化
- Copy Book to JSONの処理をモジュール化し、既存資産の構造を保ちながら変換作業を効率化。
マルチデータソース対応
- メインフレームDB、RDB、ファイル、NoSQLといった多様なデータソースと柔軟に接続し、統合的な運用を実現。

今後の展開

今後は、AWSやMicrosoft Azureといった主要クラウドプラットフォームとの連携をさらに強化し、COBOLアプリケーション資産を段階的に活用できる移行モデルの普及を進めます。

また、株式会社セゾンテクノロジー（本社：東京都港区、代表取締役社長執行役員：葉山誠）が提供する「DataMagic」などHULFTシリーズを活用したデータ移行の関連ソリューションを拡充し、クラウドネイティブ環境への移行を総合的に支援してまいります。

【株式会社Scalarについて】

株式会社Scalarは、「データマネジメントの未来を創る」をミッションとし、東京とサンフランシスコに拠点を持つ、2017年設立の日本発グローバルスタートアップです。複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、トランザクションや分析問合せを実現するUniversal HTAP エンジン「ScalarDB」と、データの真正性の課題を解決するデータ改ざん検知ソフトウエア「ScalarDL」の開発・販売をしています。詳細はウェブサイトをご覧ください。

株式会社Scalarのプレスリリース⼀覧

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/37795